【エアタトゥー】スイス空軍アクロバットチーム「パトロイユ・スイス」…RIAT 2017にて

Patrouille Suisse(パトロイユ・スイス)、6機のF-5Eで構成されるスイス空軍のアクロバットチームです。4つの公用語の中で6割以上の国民がドイツ語を第一言語とするスイスにおいて、空軍アクロバットチームの名称がフランス語というのは各言語圏のバランスを取っているようにも思えて興味深いですね。

また、このチームのパイロットは普段はF/A-18に搭乗しており、2週間に1回程度のペースでF-5Eでのアクロバット訓練を行って飛行展示しているというのも興味深いポイントです。

F-5Eのコクピットは空調が貧弱なのか?? 離陸直前までキャノピーを開けていました。観客席でUQライトダウンを着ていた私は肌寒かったのですが。

着陸後も然りで、キャノピーを開けてタキシングしていました。

それはさて置き、キャノピーを閉じて離陸滑走開始です。

離陸は3機・3機で行います。

バーナーを焚きながら離陸。

ヨーロピアンスタイルの定石通り、序盤は隊形を変えながらのパス。天気が良ければループも交えながら行うようですが、この日の空はご覧の通りでした。

観客の前でターンしながら隊形を変えてゆきます。隊形の移行がスムーズ、且つ左右の動きも揃っていたのが印象的でした。

一通り6機での隊形を披露し、4機・2機に分かれての演技に移ります。

ブルーで言うところのコークスクリュー。

会場・滑走路に対して平行に直進しながらの機動でした。この課目はブルーのように観客方向に進入しながらやった方がもっとダイナミック感が伝わるように感じます。

ボントンロールが独特でした。

正面から見て時計回りに回転。

「おぉ、見事に揃ってました! パチパチ」と、ここで喜んではいけません。

すぐに逆方向にもロールするのです。

スイス風カリプソ。脚を添えて。

課目名が”Shadow”というのがカッコいいですね。アメリカンスタイル的な見せ方です。

上の写真では一番下の機(4番機?)が先頭に見えますが数秒後には上の機(1番機?)が前に出ています。実際にパスしながらポジションを変えているのか?角度による錯覚なのか? いずれにしても見栄えのする演技です。

この時は丁度ウィンブルドン選手権が開催されていて、スイス人であるフェデラー選手が勝ち進んでいた時期でした。で、「テニスラケット隊形です。是非うちのフェデラーを応援してね」といった意味のアナウンスに会場では暖かい笑いと拍手が湧いていました。

後日談
  • この年、フェデラー選手は歴代最多記録でウィンブルドン選手権を制覇したそうです。
  • RIAT終了後、ヒースロー空港にレンタカーを返しに行ったらレンタカー屋入り待ちで渋滞するほどの異常な混雑。Avisレンタカーのおじさん曰く、F1イギリスGP、ウィンブルドン、そしてエアショー(RIAT)が重なったせいで”Crazy week!”と苦笑しながらぼやいていました。

A/Bを焚いてもそれほどボワッ&メラメラしません。F-5Eが搭載するJ85エンジンは元々ミサイルや無人機用として小型、安価であることを条件に開発されたものです。

会場アナウンスでは「スイスが誇る世界最長のトンネル(ゴッタルド鉄道トンネル)を象った演技」といった感じで紹介していました。課目名はずばり「トンネル」です。

山型隊形でゆっくり進む5機の間をソロ機が高速でパスします。

スイス国旗の十字型隊形。

韓国のエアショーで地上展示機されていたキムチF-5Eからは正直なところ「安モノ戦闘機」「やられキャラ」的な印象を受けましたが、アクロを披露するスイスのパトさんは中々のイケメンでした。

エアブレーキは胴体下面に付いています。

ラストはブレイクしながら1機ずつの着陸でした。

生憎の曇り空のため水平系の演技のみだったのは残念でしたが、ヨーロピアンスタイルにアメリカンなエッセンスも加えた魅力(の片鱗)を感じることは出来ました。またの機会に青空の下で見たいチームです。

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