ハリアー, レッドアローズなど、軍用機系の展示飛行 【ファンボロー航空ショー】

ショー開催の本来の趣旨はトレードショーであるファンボローなので最新鋭の軍用機がデモフライトをガンガン行うと期待して行くと肩透かしかも知れません。やはり、ミリタリー系の機動飛行を見たければ朝から夕方までゲップが出る程デモフライトを堪能できるRIATに行くのが王道でしょう。

ファンボローでは、ハリアーのデモフライトとB727を見れたのが個人的には収穫でした。

スペイン海軍のハリアー

エアショーのプログラムでは”AV8B Harrier”となっていましたが、スペイン海軍での呼称はハリアーではなく”EAV-8B マタドールⅡ”です。因みに、Web辞書によるとスペイン語で”Matador”とは「(牛に止めを刺す)主役の闘牛士」だそうです。EAVのEは “España”のEでしょう。KF-16の”K”は白菜と唐辛子の… ん、玄関に誰か来たようだ…

「ハリアー」も勇ましい響きですが、言葉の意味を知ると「マタドール」ってのもラテン系らしくて素敵なネーミングですな。因みに”Harrier=ハリアー”は英語で「チュウヒ属の鷹」らしいです。尚、チュウヒ属とは… 、鳥類には詳しく無いので話はここまでにします。

兵装無しで飛んでいることもあり旋回半径はかなり小さいと感じました。ベイパーを上げながらの360度ターンです。

腹ビレのような2枚のフィンは胴体下のハードポイントを高温のブラストから保護するためのものでしょうか。

得意技の空中停止。この状態だと小柄な機体から鼓膜にビリビリ響く系の轟音。でも、これは艦上など特殊な状況でのことであって、陸上では通常、まさに”通常離着陸”する訳ですよね。

USAF F-16

イギリスのエアショーなので英空軍のタイフーンは飛ぶものと勝手に思っていたのですが、戦闘機系で展示飛行を行ったのは米空軍のF-16だけでした。

まあ、考えてみると地元イギリスのファンからすれば見慣れた自国機よりも外国機が飛んでくれる方が嬉しいかも知れません。

背中に黄色いペイントのようなものが付着(?)しています。これ、何でしょうね?

テールコード”SP”をいつもお世話になっているこのサイトで検索したところ、”Spangdahlem Air Base, Germany”…ドイツ駐留部隊の機体でした。

Red Arrows

英空軍が誇るアクロバットチーム、レッドアローズはフライパスを披露したのみで飛行展示は行いませんでした。エアショーの公式サイトにもレッドアローズについては”Fly Past”と出ていました。

どうもイギリスでは2015年に別のエアショーでビンテージ機のホーカー・ハンターが一般人も巻き込む墜落事故を起こして以来、民間主催のエアショーでのアクロバット飛行に規制が掛けられているようです。

それでもレッズは大人気です。

レッズの機体をこんなに近くで拝めたのは初めてでした。

サポートトラック。

積荷は?よく分りません。

Pさん、何かあったのですか…

9機編成のレッズ。カラースモークをチェックして3機ずつ離陸します。

ブルーやサンダーバーズなどとは違い機番は書いていません。

最後の3機はカラースモークを曳きながらテイクオフ。

この日は隊形を変えながらフライパスを3回。

最後はピッチアップして散開し着陸しました。

レッドアローズのフライトは前週のRIATでフルショーを堪能していたのでこれで十分です。

Heritage Flight

イギリスのエアショーではお約束のヘリテイジ機。

ハリケーン、ランカスターとスピットファイア。

ブリストル・ブレニムとスピットファイア。良く見るとスピットファイアは複座型です。

ホーカー・シーフューリー。てっきり第二次大戦機と思っていましたが、配備前に終戦。しかし、朝鮮戦争ではMiG-15の撃墜記録もあった高性能機だったということをこれを書くにあたって初めて知りました。

Great War Display Team, 第一次大戦で活躍した機体のレプリカによる模擬空中戦を披露しました。当然ながら第二次大戦機と比べるとゆっくりした動き。空中戦ですが長閑な雰囲気でした。

でも、当時は「人が乗った空飛ぶ機械が銃を撃ち合う」のは衝撃的だったことでしょう。

以上、4記事に分けてお伝えした2018年ファンボローエアショー訪問記でした。

行き方編の冒頭にも書いた通り中々楽しめる内容でしたが、個人的には一度行けば十分で、また、このエアショー、特にデモフライトを目的にイギリスまで行く程では無いと感じたのが正直な感想です。

しかし、ロンドンから会場へのアクセスの良さや手慣れてスムーズな運営は素晴らしく、また、近年激しさを増す一方の日本の航空祭における異常な混雑や「人の大渋滞」のようなストレスは全くありません。前列に陣取る傍若無人な場所取り脚立オヤジなども居ません。

それにしても、後ろのグループのおっさんから貰ったビールを飲みながら、「あ~、ヒコーキ飛んでますなぁ~」とリラックスできたのは贅沢なひと時でした。

国際エアショーの雰囲気+お祭りムードも味わえるファンボローエアショー。イギリス旅行日程の一つに組み入れるといった感じで訪れるならお薦め出来ます。

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