大阪から釜山へフェリーで行ってみた【後編】…パンスタークルーズ乗船記

前編での乗船手続きや船内の施設などに続き、今編では航海の模様や食事について紹介します。

出航~明石海峡

ファンネルから力強く煙を上げながら大阪港をゆっくり離岸します。飛行機の離陸とは一味違う、「行ってきます感」は船旅ならではです。

海遊館や天保山の観覧車。

神戸空港を離陸するスカイマーク機。

ロビー横の地図には主な海峡や橋の通過予定時刻が示されていました。大阪発の場合は、各ポイントの通過予定時刻は下記の通りです。

  • 明石海峡大橋: 16:10
  • 瀬戸大橋: 19:30
  • 来島海峡(しまなみ海道): 22:00
  • 関門海峡: 翌朝 3:45

日の長い時期だと瀬戸大橋まではギリギリ見れそうなスケジュールです。

明石海峡大橋

それにしても瀬戸内海は航行する船が多く、航海士は気が抜け無いことでしょう。

下から見上げると迫力に圧倒されます。

日没

9月下旬の18時を過ぎ、かなり暗くなってきました。

18:30~19:30が夕食時間なのでそろそろ下に降ります。

船内レストラン

食事はバイキング形式で、予約時に同時購入すれば朝夕で1,500円/人、当日購入だと1,800円/人でした。

搭乗券に付いているBとDが食券です。

2007年7月初出のプサンナビの記事を見ると、以前はチゲ類などの韓国食だけでなく、和洋定食や、うな重など、アラカルトメニューも色々あったようです。しかし、現在はバイキングしかありませんでした。

また、夜は後部甲板に屋台が出るという情報をどこかで見たものの、これも今はやっていません。行ってみると調理器具らしきものはありましたが長年使われていない様子でした。

ということで、船内でまともなものを食べたいならバイキングしか選択肢はありません。

レストランの窓側テーブルはスイートクラス利用客専用でした。

夕食バイキング

豚肉を辛く炒めたものや鴨肉の燻製、チャプチェなど、韓国人の好みに合わせたメニューが中心です。

取り敢えず、私が盛ったのはこんな感じです。

生ビールは元寿司バーのカウンターで購入します。ジョッキはハイトですが中身はアサヒのスーパードライです。

夕食時間は19:30までの1時間のみ。

朝食バイキング

7:30~8:30が朝食タイムです。

スクランブルエッグや鯖の塩焼き、お粥もありました。

ここまで、敢えて味について述べませんでしたが、率直に言うと夕食、朝食共に誉められたものではありません。韓国中小企業の社員食堂(私、実際に何社か行ったことがあります)レベルでした。

後日、カミサンが言った、「生ビール美味しかった…」という言葉の通りです。

まあ、事前購入すれば夕+朝で1,500円という値段からすればこんなものかな、とも思いますが、前述のプサンナビで紹介された2006年時点と比べるとレベルダウン感は否めません。

エンターテイメント

乗船時にロビーで演奏していたピアノ・バイオリン奏者だけでなく、マジシャンやカラオケ大会の司会者(兼、漫談家)は船のクルーではなく専任の人で、イベント系には力を入れています。

言語は全て韓国語ですが、夕食後には演奏会、のど自慢大会、マジックショーが行われ、司会者が上手に客をイジったりして爆笑でした。のど自慢は私も日本代表としてエントリーすべきだったと後悔しています。

朝の関門海峡~釜山到着

翌朝6:30頃に目を覚ますと、丁度関門海峡を通過しているところでした。

何故か3時間遅れ

あれ?関門海峡は3:45頃通過予定だった筈なのに… 暫くするとアナウンスが入り、約3時間遅れで航行中とのこと。理由説明は無かったですが天候に問題は無く、瀬戸内海の混雑のため遅れたのかも知れません。

まあ、我々は釜山で一泊してからソウルに帰る予定だったので少々遅れても問題ありません。むしろ関門海峡の朝の景色を見れて良かったと思います。

しかし、もし定刻の10:00着に合わせて12時頃発の釜山→ソウル行きKTXのチケットを取っていたら乗れていなかったところでした。

関門大橋をくぐり、八幡製鉄所などを過ぎて瀬戸内海から玄界灘に出ます。

揺れる玄界灘

対馬が見えます。瀬戸内海までは穏やかな航行でしたが、この日は甲板に出ると潮風がビュービュー吹きつけるような天候、外海に出てからはそれなりに揺れました。

釜山入港

関門海峡を抜けてから5時間半ほどすると釜山が見えてきました。

アジア有数の貿易港らしく、ガントリークレーンがずらりと並ぶ釜山港。

釜山大橋です。今回の道中、橋の写真ばっかり撮っていますね。

そして釜山港旅客ターミナルに接岸します。

パーンと銃声が鳴り、先ず細いロープを岸壁側に飛ばします。そしてそれに繋がる「もやい綱(係留ロープ)」を作業員が引き上げて岸壁のフックにしっかり巻き付けます。

船尾側も同様です。

ロープを船側のウインチで巻き上げながら徐々に岸壁との距離を詰めて接岸します。

釜山に上陸

上の写真の通り、釜山のターミナルには空港のようなブリッジがあるので楽に下船できます。

接岸する様子を見物してロビー階に降りると、お姉さん達が見送りの演奏をしていました。しかし… せっかちな韓国の皆さんは音楽に耳を傾けるよりも早く下船したくてウズウズしている様子でした。

釜山のフェリーターミナルは大阪港より格段に大きく、空港のように綺麗です。

ここまで乗ってきたパンスタードリーム号を左に見ながら入国審査に向かい、今回の船旅を終えました。

結局、到着は定刻の10:00から3.5時間遅れの13:30頃の到着でした。

入国カードと税関申告書

両方とも船内2階にあります。

飛行機の場合なら”OZ112″といった便名を記入しますが船の場合何と書くのか気になっていました。で、船の場合は下の記入例の通り、”Panstar”と船名を書けばOKです(ってか、書類を回収するだけで殆ど見ていない様子)。

感想

18時間の予定から3時間半遅れ、21時間以上の乗船でしたが、景色を楽しんだり、ゆっくり風呂に入ったり、公演を見たり、カミサンと酒盛りしたりして、意外と退屈せずに過ごしました。

しかし、船内の施設や雰囲気は数年前に名古屋から苫小牧まで乗った太平洋フェリー(これはオススメです)には遠く及ばず、また、食事がお世辞にも旨いと言えなかったりと、パンスターは何度も日韓を往来する中でで経験として一度乗れば十分と言うのが正直なところです。

食事に関しては、船は飛行機と違って持ち込み品の制限が厳しくないので、デパ地下などでちょっと豪華目の総菜、ワインやチーズでも買って持ち込めばクルーズ感を自己演出(?)できたように思います。

尚、飛行機とは違って持ち込み荷物の重量制限が無いのは我々のように日本での買い出し品が多い在韓邦人には有難く、この点は利用価値有りと感じます。

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