大阪から釜山へフェリーで行ってみた【前編】…韓国まで18時間の船旅

9月下旬、韓国の秋月(추석=チュソク)、旧暦の盆休みを利用して大阪に帰省し、その帰りに大阪南港から釜山までフェリーを利用してみました。

うちはソウル在住なので到着後は釜山で一泊してちょっとだけ観光、ソウルへは翌日KTXで移動しました。ソウル<==>大阪の往復、トータルコストでは飛行機の方が安上りなのは承知の上での船旅です。でも、一度我が故郷大阪から瀬戸内海経由の国際航路に乗ってみたかったんですよね。

尚、福岡からはビートル号で往復したことがあります。以下リンクは以前当ブログで紹介した際のものです。

予約や運賃など

パンスターフェリー公式サイト

スケジュール

(月)(水) 大阪発 15:30==>釜山着 翌朝10:00
(金) 大阪発 17:00==>釜山着 翌朝12:30

釜山==>大阪便は(日)(火)(木)発で、全て15:00発・翌朝10:00着です。

運賃

今回、我々は夫婦でジュニアルーム(スイートではないツインルーム)を利用しました。

  • 運賃:19,760円/人×2名=39,520円
  • 燃油サーチャージ: 3,000円/2名
  • ポートチャージ:1,240円/2名
  • 合計金額: 43,760円

一人当り片道21,880円でした。

尚、一番安い相部屋だと片道13,000円、往復で20,000円です(諸経費抜きの大人普通運賃)。最近はLCCを上手く使えば安い航空券もあり金額面でのメリットは有るのか?我々は買い出し荷物がかなり有ったので重量超過料金を取られないパンスターは有難かったものの、荷物の少ない方には微妙な価格設定かも知れません。

但し、LCCの広告に出ている激安運賃は極端な条件での特価も多く、いざ手荷物の重量も含めてWebサイトでANA/アシアナ vs チェジュ、ピーチを同条件で比較すると実は大して変わらないという経験は何度もあります。

先ずは大阪南港へ

大阪南港国際フェリーターミナルから出航します。↓場所はここです。

大阪府大阪市住之江区南港北1-20

国際フェリーターミナルへの行き方

最寄駅は地下鉄中央線とニュートラムのコスモスクエア駅です。駅からフェリーターミナル迄はシャトルバスがあります。

潮風のせいで古びた案内板。バス乗り場は駅のすぐ上、バス・タクシーロータリーです。

フェリー利用者のシャトルバス利用は無料。乗車時に予約確認書の提示は求められませんでした。

下の写真はシャトルバス運行時刻表です。15:30の出航時間に合わせて12:50~14:05分の間に集中的に運行されています。

パンスター自社のバスでした。

国際フェリーターミナルにて

着くと同時に雨が降り出してダッシュで中に入ります。

パンスターの代理店?日本法人? サンスターラインのカウンターへ行き予約確認書を見せ、搭乗券に引き換えます。この時にビュッフェの食事券をどうするか聞かれるので、必要ならここで購入します。食事については後述します。

乗船券です。

既にターミナル内にはかなりの乗船客がいました。しかし、乗船時は大して混雑する訳でもなく、常識的な時間に着けば大丈夫でしょう。

飛行機、特に買い物の多い日韓路線だと遅く搭乗するとオーバヘッドビン=荷物棚のスペースを奪い合う場面がよくありますがスペースに余裕のある船はそういった心配は無用です。

長い船旅です、のんびりゆきましょう。

ターミナル3階には展望台があります。

これが今回乗船するパンスタードリーム号。

旅客船なので密入国や密輸を見張るべく?右下に大阪府警のパトロール船が見えます。

また、たまたまだったのかも知れませんが陸に最も近い海域を航行する関門海峡を通過した際には海上保安庁の船が我々の船の周りを巡回していました。

乗船します

ターミナル内で出国審査を受け、バスで船の横まで移動します。歩いても行ける距離ですが、大阪のターミナルにはボーディングブリッジが無いので空港のバス搭乗と同様に保安上の理由でバスに乗せているのだと思います。

バスは先程駅から利用したシャトルと同じものですね。

雨の中、急いで船内に入ります。

船内の施設など

乗船するとエスカレータがあり、フロア2つ分上がります。大きい荷物があっても取り敢えずここでは問題ありません。

ロビー階

船内の案内図ではこのフロアが1階となっていました。東欧系(ロシア?)っぽいお姉さん二人がピアノとバイオリンの演奏で出迎えてくれます。

ツインルームを予約していた我々はカウンターで鍵を受け取り、更に1階上の部屋に向かいます。が、ここからは階段しか無く、重い荷物(日本で食材や本などを買いこんでいたのでスーツケースは激重&パンパン)をオリャ!と持って上がりました。

韓国の会社が運航する船なので当然ながら、船内に入ると既に雰囲気は韓国。乗客は8割程度が韓国人といった感じでした。

クルーは、フィリピン人7割、韓国人3割といったところでしょうか。フィリピン人クルーの言語は、韓国語は必要最低限レベル、日本語はかなり微妙、英語なら全く問題ありません。カウンターの韓国人クルーには日本語が堪能な人もいました。

船内案内パンフレット

韓国語、英語、中国語のみで、日本語版は無し。別に困りませんが日韓航路なのに何故?

WiFi

船は各部が浸水に備えて気密構造になっているということもあってか、WiFiは限られたエリアでしか使えず、通信速度は遅かったです。

パンフレット右真ん中あたりに紹介されている「寿司バー”瀬戸内”」は営業されていませんでした。

船内のモニターでは「寿司バー 営業時間 21:30~24:00、ラストオーダー 23:30」と紹介されていたのですが。

まあ、こういったアバウトさも韓国らしいところです。もし営業していたなら、ほろ酔いの私は調子に乗って寿司をバクバク食べて散財していたことでしょう。

で、本来「瀬戸内」だった寿司コーナーは夕食タイムの酒類売り場になっていました。

船室

広さは十分で、Lサイズのスーツケースを2つ広げても余裕があります。

清掃も行き届いています。

TVは勿論、冷蔵庫もあります。冷蔵庫には無料のミネラルウォーターが2本入っていました。

TVは日本語チャンネルもあるものの地上波放送は無く、無難な旅番組やスポーツしかありません。韓国語のチャンネルは一杯ありました。

全体的に「一昔前の中級ホテル」って感じですね。

アメニティー。

バスルームにバスタブはありませんが船内には大浴場が有るのでこれで十分でしょう。

タオルの”Pan Star”の模様が合うように掛けられていたりして、芸が細かいですね。

便座はシャワー式です。ただ、정지(停止)や세정(洗浄)など、ハングル表記のみです。

TVのリモコンもハングルのみです。

ルームキーとVIPラウンジ入室用カード。

VIPラウンジ

“パラダイスVIPラウンジ”というネーミング、これまた韓国らしさを感じます。

先程のカードを通してロックを解除し入室します。

ラウンジ内です。船首にあって前方を見れますが潮風で窓は曇っていて、船で景色を楽しみたいならやはりデッキに出るのが吉です。

日本語の新聞もあります。雑誌系はかなり以前のもののようです。ほぼ「韓流」という潔さ。一冊だけある日本語雑誌が文藝春秋。何故?

備えられていた飲み物はコーヒー・紅茶程度でした。ラウンジ内は静かで明るく、ゆっくり読書したりするには良さそうながら空港ラウンジのようなものではありません。

夕食タイムの18:30まで時間を持て余した我々は生ビールでも飲もうと上階のカフェ&バーに行くことにしました。

カフェ「夢」

これは外部デッキから撮った写真ですが勿論船室の階段から行けます。

眺めも良く窓も綺麗で明るく、中々居心地の良い空間です。

生ビールで乾杯!

17時まではハッピーアワー。アサヒの生が半額の3千ウォンでした。

で、後から気付いたのがこれ。船内の3か所いずれかで写真を撮ってSNSに載せたら1杯無料だったのでした。

コンビニ

大阪航路ながら白い恋人と東京バナナがイチオシみたいです。でも、改めて「大阪の定番土産は?」と考えてみると… 何でしょうね?岩おこし?

韓国製のカップ麺とか…

スナック類は充実しています。

きのこの山のパクリ、オリオン製菓の「초코송이=チョコきのこ」。パクリ元(しかもグリコは大阪の会社)の日本航路で堂々と売るとは、ええ根性してますな。

当然キムチは売ってます。以前乗ったルフトハンザでも韓国発着路線だと機内食にキムチが付いていたりしていて、ホント、韓国人のキムチに対する愛着と言うか執着心には色々な意味で感心します。

ドリンク系は日韓混在、八海山や黒霧島、ウコンの力もありました。

ちょっと欲しかったのがこの船のペーパークラフト。値段は1万ウォン≒千円程なので記念に買えば良かったかな、と少々後悔しています。

日本の自販機。日本円のみ使用可でした。しかも左のビール自販機は新旧500円硬貨OKという貴重なクラシック自販機。

免税店

品揃えは、酒、タバコ、化粧品+αです。限られた船内のスペースの割には頑張っている方かと思います。価格は、私が見た範囲では韓国の空港と概ね同レベルのようでした。

大浴場

“SAUNA”がメインでは無く、サウナも併設する普通の大浴場(規模的には「中浴場」)です。

他の客がいたので浴室内の写真は撮っていません。

浴槽は冷水と40℃(デジタル表示有り)の2つで、ぬるい湯にゆっくり浸かりながら外の景色を見るのは気分の良いひと時でした。

脱衣所。日本の共同浴場と何ら違いはありません。

あ、日本と違うのは、韓国の人ってタオルで前を隠さないんですよね。それと、韓国在住者としての経験から、モノは、J ≧ Kかな…(以下自粛)

エステ

スパセラピーと書いていました。マッサージを受けてスパ入浴できるようです。

航海の模様や食事については後編で紹介します。

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