アイルランド・ダブリンのギネスビール工場を訪れる…Guinness Storehouse

アイルランドに行った目的はダブリン郊外で行われたエアショーでしたが、ビールをこよなく愛する私としてはギネスビールは外せません。訪れたのはギネス・ストアハウスです。

ギネス・ストアハウスとは

ギネス醸造所の一角にあるギネスビールに関する博物館・展示館、兼、展望台といったところです。工場自体を見学できる訳ではありませんが、趣向を凝らした展示を通してギネスビールの歴史や作られ方を見ることが出来ます。

公式サイト

英語は勿論、ヨーロッパ主要言語と中国語は選べますが残念ながら日本語はありません。

元々は醸造所内で原料(ホップ?)貯蔵庫として使われていた建物をビジター向け施設に改装した建物で、7階にある360度ガラス張りのGRAVITY BARでは「ギネスの達人」が注いだビールを飲みながらダブリンの景色を楽しむことが出来ます。

入場料は18.50ユーロ(2018年8月時点)と高いですが、7階バーでのビール1パイントも含まれており、また、ダブリンには他に展望台らしきものは無く、入館+展望台+ビール1杯の対価と思えばまあ納得できる設定かなと思います。尚、料金はシーズンや時間帯によってディスカウントや、逆に20ユーロを越えたりもします。

私は朝一で行ったので空いていましたが、シーズンや時間帯によっては混雑することもあるようなのでチケットは公式サイトから事前購入することをお勧めします。

場所と行き方

トラムの最寄りの停留所はSt James’s Hospitalです。

Dublin 8, Ushers, ギネス・ストアハウス

尚、ダブリンのランドマーク、ハーフペニーブリッジから徒歩20分ちょっとの距離です。私は古い街並みを散策がてら歩いて行きました。

歩いて行くと、如何にも昔からの醸造所といった感じの煙突が見えてきます。

歴史を感じさせる煉瓦造りの建物。

ストアハウス館内へ

指定時間の15分前までに地下1階に行き、そこでWeb予約した際の番号を券売機に入力すると発券されます。

ここからはエスカレータで各階を巡りながら見学します。

ミュージアムストア

ギネス味のナッツなどもありました。

期間9000年の契約書

ホール床に展示されているのは創業者、アーサー・ギネスがこの場所のリース契約書なのですが、何と契約期間は9000年間! ギネス氏の自信も凄いですが、貸した方も凄い。

アーサー・ギネスさん。

ギネスビールが出来るまで

STARTの矢印から進みます。

ところで、ビールって麦とホップから作られることは常識ですが、意外と工程は知りませんよね?(私だけ?)

興味が有れば事前にビール会社のサイトなどで予習して行くと展示内容をより深く理解できるかと思います。参考まで、アサヒビールさんのサイトに分かり易い説明があったのでリンクを貼っておきます。

大麦

部屋一杯に敷き詰められた大量の大麦。

ギネスビールは発芽させた麦芽と非麦芽、焙煎した大麦をブレンドして作られるそうです。

この醸造所で使う大麦はアイルランド産で、年間使用量は10万トン。日本の大型ダンプカーは積載量10トン程なので、ダンプカー1万台分ということですな。

ホップ

『ホップという植物はある一定の日照時間が必要なので、南・北それぞれ緯度35~55度の地域でしか育たない。ギネスはチェコ、ドイツ、イギリス、アメリカ、オーストラリア、ニュージランド産ホップを使用している。』などといった蘊蓄が、材料や工程毎に割と平易な英語で書かれています。

酵母

酵母は一つのロットで全て使い切らず、少し残して次のロットに使うという手法で伝統の味を維持しています。

水は山から

水は国立公園にも指定されているウィックローマウンテンの軟水を使用しています。『ダブリン市内(工場のすぐ近く)を流れるリフィー川の水は「決して、一度も」使ったことはありません』と書いているのが可笑しかったですね。

使用する水の滝。観光地で水があるとコインを入れる習性は万国共通です。

と、以降の工程でも興味深い説明が続きますが、書いているとキリがないのでこの辺にしておきます。

焙煎工程

回転釜内の動画が投影されています。

銅製の加熱釜

マイスターのテイスティング

醸造技師長が出来栄えをテイスティング。

どや顔の技師長さん。

歴史や関連グッズなど

タイル貼りの壁や窓の形からもかなり古い建物ということがお分かり頂けると思います。

窓からの眺め。現在稼働している醸造所です。

館内の吹き抜け。古い鉄骨も敢えて見せる演出です。

昔は自社の船に樽を満載して輸出していたのです。

醸造所内での輸送に使われていたディーゼル機関車。

昔の宣伝アイテムなど

自転車に乗る魚

何だかよく分らんのですが、”FISH ON A BICYCLE”というキャラだそうです。”A WOMAN NEEDS A MAN LIKE A FISH NEEDS A BICYCLE”=「魚が自転車を必要とするように女は男を必要とする」というフレーズも不条理というか意味深というか…

現物は流れる背景の前でひたすらキコキコと自転車を漕いでいて、何ともシュールでした。

ギネスビールを使った料理レシピ

独特の苦みを活したレシピが紹介されています。

気に入ったレシピは名刺大のカードを持ち帰れます。

日本語公式サイトにも紹介されているので興味のある方はどうぞ。

ギネスアカデミー

正しい注ぎ方や、注ぎ方による味の違いを学べるらしいのですが、この日午後、マンチェスター行きフライトに乗らなければならなかった私は時間に限りがあり残念ながらパスしました。

レストラン

ここも時間が無くてパスしました。シチューなど、ギネスを使った料理なども味わうことができるそうです。

ストアハウスを訪れた著名人

トム・クルーズの服装がその辺のおっさんみたいで笑えます。

真剣な眼差しの女王陛下。

7階のバー “GRAVITY”からダブリンを一望

私を含め、ここを訪れる大半の方はこれが最大の目当てでしょう。

360度(正確には330度くらい)ガラス張りで、ダブリンを一望できます。

達人が注ぎます。

一旦泡が落ち着くのを待ってから再び注ぎます。

ダブリンの景色を眺めながら飲む1杯。
やはり旅はいいなぁと実感する贅沢なひとときです。

最後に … ダブリンで飲むからこそ格別な1杯

「ダブリンのギネス」に今まさに自分が居るのだという高揚感も有ったとは思いますが、やはり、発祥の地で造られ、そして絶妙な注ぎ方と温度で供された1杯は格別の味でした。

もしダブリンに行く機会があれば、この1杯の飲むためだけでも訪れる価値があると感じた、ギネス・ストアハウスでした。

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