フレッチェ・トリコローリの展示飛行(後編)…アイルランドの航空ショーにて

アイルランドで見たフレッチェ・トリコローリの展示飛行の後編です。

9機&ソリスタの競演、というか狂演

Arizonaという機動。正面から3色のスモークを曳きながら進入してきます。

何故「アリゾナ」なのか?

公式パンフレットのイタリア語をグーグル先生で翻訳してみたものの由来の説明が無いだけでなく、翻訳文の意味も謎です。

「アリゾナ」の姿は次のような形をとります。「前線」のパイロットは、飛行機の上に横たわっていて、横に並んでいます。6が7で、8が同じ距離にあります 「逆三角形」を形成する。

フォーメーションは、すべての翼官がダイヤモンドに変身する最上部でループを始める。 最初の分離の後、2つのセクションは一般の前で互いに交差する
その後ダイヤモンドの形で形成に再結合する。

まあ、ともかく、逆デルタ隊形で一気に上昇します。

宙返りにして二手に分かれたところに…

ソリスタが垂直上昇で突っ込んでゆきます。

勿論、二手に分かれた5+4機は再集合して正面でクロス。

ソリスタの信じ難い機動 — その1

垂直上昇したソリスタの動きが止まります。ホント速度ゼロ。

で、速度ゼロどころかゆっくりと落下します。

落下の途中に「クルリンパ」という感じで機体を反転させて下降し、速度を回復させます。

あの~、MB-339ってジェット機ですよね…?

プロペラ機のアクロバットでこういう機動を見たことはありますが、ジェット機、しかもFBW(フライ・バイ・ワイア)制御でもない旧式機でこんなことするって…

イタリア式サンライズ

ブルーインパルス式に言うとサンライズのようなブレイクですが、ここでも数の多さを活かした演技で魅せてくれます。

正面から進入する9機。カラースモークでえらいことになってます。

先ずは5機がブレイク。

一瞬間を置いて更に内側から4機がブレイク。

ソリスタの信じ難い機動 — その2

また垂直上昇するソリスタ。次は何をやってくれるのか。

ぐるんぐるんとテールスライド。これもプロペラ機がやるのを見たことはありますが、リアにノズルがあるジェット機でもこんなことが出来るとは…


イタリア語の解説を翻訳させたところ…

『MB-339は、通常、飛行機のプロペラ飛行機のレパートリーに属するこの操縦を行うことができる世界で唯一のジェット機です

…だそうです。「唯一」と言い切るのがイタリア的で好き。

昔、フェラーリ 512BBの最高速度を “302km/h !!” とハッタリかましたイタリアンなので。でも、フレッチェなら機種変更してもこんな機動をやってくれると期待してます。

下向き空中開花へ

4・5番機がロールバックしながら進入。

そしてデルタ隊形で上昇して宙返り。

宙返りの後は下降しながら散開。課目名は”La Bomba”=爆弾です。

さすが、9機が散開すると見栄えするなぁ、と見ていたら…

上昇するソリスタが中心に上昇しながら突入。

一旦散開した9機は四方八方から戻ってきて、もう何が何だか分からなくなってきます。

尚、撮影データを見ると散開してから戻ってくるまで1分も掛っていません。

で、またソリスタが現れてギアダウン状態でループ。

「写真タイムですよ」といった意味のアナウンスと共に、ダイアモンド隊形で9機が現れます。機体下のエアブレーキを広げています。

ここまでスピード感溢れる演技が続いていたので、ここは敢えて観客の近くを低速で飛ぶことで観賞タイムを設けるという趣旨なのでしょう。

ソリスタの信じ難い機動 — その3

科目名は”Volo Folle”、英語アナウンスでは”Crazy Flight”と言っていました。何がクレイジーかと言うと…

「ありゃ、ソリスタのPさん、グラッパでも飲んだの?」

ギアダウンでフラップも思い切り下げて激しく上下しながら通り過ぎて行くのです。

あの~、海面スレスレなんですけど…

そして大団円へ

正面から白いスモークを曳いて進入する9機にソリスタが突っ込んでゆきます。

突き抜ける瞬間、スモークをカラーに切り替えます。

BGMの使い方とタイミングが絶妙で、パバロッティ(だと思う)のテノールが流れる中、空に3色の巨大な弧をゆっくりと描きます。

最後は全機揃って…

…ではなく、ソリスタ抜きの9機がフライパスして帰投してゆきました。

ところで、フレッチェの演技を振り返ってみて気付いた点がいくつかあります。

  1. 演技は9+1機か、5+4+1機かソリスタの独演で構成されていて、例えば途中で4+2+4機に分かれたりしない。クロスは5機 vs 4機で行う。
  2. ボントンロールはやらない
  3. ハートは矢で射抜かない。

いや、1~3をやらないから物足りないと言う意味では無くて、他のアクロバットチームの影響を受けない独創的な演技構成だなと感心した次第です。

>>レッドアローズ編に続きます>>

スポンサーリンク

シェアする