ルフトハンザ・エアバスA380搭乗記…仁川~フランクフルト往復

早いものでA380が就航してから10年以上経ち、日本でも姿を見ることは珍しくなくなりましたが、私が今暮らす韓国でも珍しい存在ではありません。むしろ、大韓航空もアシアナもA380を運行しているので目にする頻度は恐らく日本より多く、最近は仁川空港でスポッティングしていても「あ、また来たな」という感じです。

ただ、大韓は仁川~成田路線に就航させていた時期もあったようですが私はスタアラ派なので中々乗る機会が無く、2016年の夏になって漸く搭乗の機会が訪れました。

仁川空港にて

私はANAスーパーフライヤーズ会員なので殆ど待たずにサクッとチェックインできました。

因みに仁川空港では荷物を預けた後、自分のものがセキュリティースキャンされるまでチェックインカウンター前のベンチで5分ほど待たなければなりません。

この時はフランクフルト経由、目的地はダブリンでした。

仁川のアシアナラウンジは食べ物のクオリティがイマイチなので昼食は敢えて制限エリア2階のフードコートで済ませました。この日食べたのはベトナムのフォーです。

ラウンジにも一応立ち寄って食後のコーヒーを味わいました。

仁川~フランクフルト行きLH713便【往路】

14:35仁川発 ==> 18:50フランクフルト着、所要時間は11時間15分です。

さて、そろそろ搭乗します。

2階席の搭乗客は右手の通路を進み、1階席の客はエスカレータを降ります。

平民用の1階ブリッジ。

オール2階建機であるA380は専用のボーディングブリッジが必要で、それも販売が伸び悩んでいる原因の一つではないかと思います。

今や双発機でも安全性に何ら問題無いと分かりながらも、やはりエンジンが4発というのは安心感を覚えるものです。

ルフトハンザは保有する各機に地名に因んだ名前を付けています。この時乗ったのは”Wien”でした。

機内にもウィーンの紋章がありました。

置いている新聞は韓国語とドイツ語、そして英語が少々でした。

2階への階段。幅が広いので2人が無理なく擦れ違うことができそうです。

プレミアムエコノミーのエリア。座席配置は2・4・2です。

こちらは普通のエコノミー。配置は3・4・3です。

私のチケットはベタベタのディスカウントエコノミーでしたが、ちょっと奮発して非常口横で前が空いている席(有料)を取りました。追加料金は円換算すると約1万8千円でした。

私の席は75Bです。

前がクルーのジャンプシートなので脚をゆったり組めます。下手にプレエコの中間席に座るよりも、こちらの方が楽に過ごせてトータル金額も安いです。

天井の高さは普通ですが、左側の壁が胴体形状に合わせてカーブしているのを見ると1階席であることを感じます。ネガティブな意味ではなく、2階建て機ということを実感できるという趣旨です。

私の席は横が非常扉なので外を見る楽しみはありません。

すぐ右前がトイレで、フライト中の人の出入りがやや気になりました。

トイレ内は普通でした。
ANAの787のようにウォシュレットはありません。私は幸い今のところ”痔主”ではありませんが、あれは良いですな。

離陸後、非常口の窓から外の写真を撮っていたら、私の一つ後ろの窓側、76Aのドイツ人が「シート変わろうか?」と言ってくれました。76Aも前は空いている席で、且つ、窓もあるのでお言葉に甘えることにしました。ダンケシェーン!

787に初めて乗った時は明らかに従来の旅客機よりも窓が大きいと感じたものですがA380については特に印象に残っていません。

今どきの飛行機なのでUSBポートは同然有ります。その上にはLANケーブルのポートらしきものもありました。A380の就航当時はまだWiFiが普及し始めた時期だったかな。

主な操作は画面をタッチして行うことを想定しているのでしょう。コントローラーは必要最小限のサイズでした。


日韓路線や日独路線は何度も乗ったことのある私ですが、韓独路線に乗るのはこれが初めてでした。

インストラクション映像やアナウンスはどんな感じかと言うと…

ちゃんと韓国路線用として映像を作っていて、ドイツ人と韓国人のCAが挨拶します。

記憶が曖昧なのですが、韓国語+ドイツ語の字幕が出ていたようです。そしてその後、同じ映像でドイツ語+英語版を流したような気がします。

離陸~巡航…機内の快適性

離陸時は窓側ではなかったので写真はありませんが、A380に初めて乗って感じた点をいくつか挙げると…

  • 離陸滑走中~上昇中も静かです。B777の機内騒音を100とすればA380は75~80、787は60ぐらいといったところでしょうか。設計年次が違う747-400は120かそれ以上です。ただ、あの747の「空気をかき分けて飛んでるぜ」感も良いものです。
  • 747の機内で感じるノイズが空力的な風切り音なのかエンジンからのものなのか、或いは空調系の音なのかは私には分かりません。
  • フライト中、2階建て機に乗っていると感じることは殆どありません。そりゃそうですよね。これが2階建ての列車ならホームや景色と自分の相対的な位置関係で高さ(or 低さ)を感じますが、飛行機は一旦離陸するとまさに「空中」ですからね。
  • 機体が大きいだけあって安定感があるというか、揺れが少ないような気がしました。まあ、たまたまこの時は往復とも気流の状態が良かったのかも知れませんが、以前747のパイロットの「やはり機体が大きくて翼が広いので安定しています」といった趣旨のコメントを読んだこともあり、航空機の安定性とそれによる快適性は、機体サイズとある程度比例するのは事実でしょう。

それにしても主翼が広いですな。

機内食…ドイツのエアラインでも韓国路線ではキムチが出る

ルフトの機内食って個性はありませんが当たり外れが少ないので安心です。

上に書いた通り、キムチが添えられていました。他の食べ物と合わない気がするのですが。

味の方は、韓国で色々なキムチを食べてきた私の口にも合うものでした。合格です。

キムチだけでなくコチュジャンや…

胡麻油まで添えられていました。このメニューでコチュジャンと胡麻油は何につけて食べるのか、韓国生活に暮らす私にも分かりません。パンに塗るの…?

書かれている “고수한 맛  진한참기름” は、「香ばしい味、濃い胡麻油」という意味です。

消灯後の巡航中、ギャレーに置かれていたドリンクの中にこんなのもありました。これ、”식혜”=「シッケ」という米を軽く発酵させて作る韓国の伝統的な飲み物で、甘酒をあっさりさせたようなやさしい味で私は好きです。でも最近の若者は余り飲まないんですよね。アシアナの機内でも見たことが無いのにルフトにこんなシブい飲みものがあるとは…。ちょっと感動しました。

余談ですがこの「シッケ」という飲み物、二日酔いに効きます。

到着前の軽食

フランクフルトまであと1時間少々というタイミングで軽食が出ました。

トマトソースのペンネ。可も無く不可も無くといった味でした。

エンターテイメント

私、ヘッドホンを付けるのが好きではないので機内で映画などは殆ど見ず、ボーっとフライトマップを見たり本を読んだりして過ごすことが多いのですが、こんなプログラムがあったので見てしまいました。10年以上愛知県に住んでいた私には味噌カツとかきしめんとか、懐かしかったですね。

フライトマップ

色々なモードを切り替えながら見ていると楽しめます。

俯瞰モード

コクピットモード

側面モード

地球モード

更に、尾翼に埋め込んだカメラからの画像もあります。

機内Wi-Fiなど、その他

有料の機内Wi-Fiは1時間6ユーロ、4時間10ユーロ、フルフライト13ユーロです。10時間以上のフライトなので使うなら断然フルフライトでしょうね(写真に手が映り込んでいてお恥ずかしい…)

利用した人の談によると「早さはまあまあだけど動画は厳しい、たまに接続が切れる」とのことでした。

新しい機材に似合わないレトロな懐中電灯。

眉毛もあって可愛い表情の読書灯。

フランクフルト到着

フラップを下げ、スポイラーを立てながら着陸。フランクフルトは3年振りでした。

フランクフルト~仁川行きLH712便【帰路】

後からチューリッヒ経由で来た娘と旅の途中で合流し、最後は2人でブリュッセル =>フランクフルト =>仁川のフライトで帰国しました。

17:45フランクフルト発==>翌日11:00仁川着、所要時間は往路より約1時間早い10時間15分です。

席は往路と同様に追加料金を払って非常口サイドの席を取りました。

機材は同じA380だったので機内食のみ紹介しておきます。

スナックがプレッツェルというところにドイツらしさを感じます。

娘が食べたのはプルゴギ&ライスっぽいビーフ。

私が選んだのはチキン。

やはりどちらにもキムチ、コチュジャン、胡麻油が付いています。ドイツではチューブ入り胡麻油が入手困難なのか、魚型の醤油さしに入っていました。

こちらは到着前の朝食。

仁川にアプローチ中の尾翼カメラ映像。

女房と畳は、そして飛行機も新しいに越したことは…

…やはり新しいに越したことありませんね。A340やMD-11など、やや古い飛行機が大好きな私ですが、自分が長距離路線で乗る際はなるべく新しい機材を選びます。また、ビジネスクラスよりも体への負担が大きいエコノミーの方が機材の新旧差による疲労の少なさを実感します。

A380はB787とは違って機体は複合材製ではなく金属系がメインなので、機内の気圧や湿度環境が劇的に向上した訳ではありません。それでも、静粛性やシートの作り、空調など、色々な部分が総合的に進化しているのでしょうね。

スポンサーリンク

シェアする