ブラックイーグルスのアクロバット飛行(前編) 【ソウルエアショー2017】

2017ソウルエアショー記事の第2弾は、地元チームに敬意を表し、韓国空軍が誇るアクロバット飛行チーム、ブラックイーグルス編です。

1. ブラックイーグルスについて

ここで歴史とかを書いてもWikipediaのコピペにしかならないので、どんなチームなのかを私なりに簡単に紹介しておきます。尚、この記事では以下、基本的にチーム名のBlack Eaglesは”B/E”と略します。


(1) 使用機種

T-50練習機です。米ロッキードと韓国のKAI(Korea Aerospace Industries)社が共同開発した、韓国国産機です。最高速度マッハ1.5の超音速機で、「練習機としては高価だけど超音速機としては比較的安価」という特徴をセールスポイントとして、T-50だけでなく発展型のFA-50も含め、韓国が積極的に輸出しようとしている機体です。KAIのサイトによると、イラク、インドネシア、フィリピン、タイに輸出されているとのことです。

エンジンはF/A-18ホーネット(通称”レガホ”の方)と同じものを単発で搭載しています。

(2) チーム編成

T-50にスモーク発生装置やスモーク用タンクなど、アクロバット飛行用装備を加えたT-50B(BはBlack EaglesのBかな?)8機+予備機2機による編成です。展示飛行は8機で行います。

パイロットは当然ながら空軍のエリート揃いですが、各パイロットがB/Eに異動前に乗っていた機種をB/Eの公式サイトで調べてみたところ、#1(1番機): F-5、#2: F-16、#3: F-15、#4: F-16、#5: F-5、#6: F-5、#7: F-5、#8: F-16でした。飛行大隊長のキム・デウン中佐はF-4ファントムからの異動で、2008~2013年までは実際に展示飛行を行っていたとのことです(2018年1月時点)。

(3) 特徴・魅力

アクロバットチームは、戦闘機系の大パワーを活かした迫力ある演技を5~6機で行うアメリカンスタイルと、パワーは戦闘機には及ばないものの運動性に優れる練習機系を8~10機使用し、フォーメーションやクロスなどの演技を、観客の前で途切れることなく披露するヨーロピアンスタイルに大別されると言われます。我らがブルーインパルスは、T-4練習機を使用していますが6機編成なので、区分するとすればアメリカンスタイルでしょう。

イギリス空軍・レッドアローズ(BAEホーク練習機×9機)と、アメリカ空軍・サンダーバーズ(F-16戦闘機×6機)の編隊飛行。2017年7月、RIATにて撮影。

で、B/Eは、アフターバーナー付きのハイパワー機ながら練習機8機編成なので、両方の魅力を兼ね備えていると言うと褒めすぎかも知れませんが、演技構成が良く練られていたり、カラースモークを上手く使ったりと、かなりハイレベルなチームであることは間違いありません。2013年にはイギリスに遠征し、RIATでは最優秀デモフライト賞と人気賞を同時受賞したこともあります。

2. B/Eの演技構成

演技の順序や内容などについて、B/Eの公式サイトに図解付きの説明がありました。英語版のリンクはこちらです。

ざっくり言うと、前半は8機全体での編隊飛行、その後4機や3機、6機&2機に分かれて観客の前で途切れ無く演技を披露。ソロ機がアフターバーナーを全開にしてMax 8G機動飛行を見せてくれたりもします。そして最後は8機集合してコンバットピッチの後、各機が間隔を空けて着陸、といった流れです。

以下、素人写真でお恥ずかしいですが私が今回のソウルエアショーで撮った写真を載せます。

1,2,3番機、4,5,6番機、7,8番機の順に3回に分けて離陸します。ブルーインパルスのように離陸での見せ場は特にありません。

離陸した8機は編隊を整え、会場の真上をBig Arrowという隊形でズワ~ンとフライパスします。

そして一気に上昇して宙返り。

垂直上昇しながら隊形を変えています。

上昇の途中でスモークの色を白に切り替えています。

8機揃っての演技が続きます。

ダイアモンド隊形

会場正面で一旦アルバトロス隊形を披露して…

前のスモークが残っていて霞んでいますが、

イーグル隊形を披露します。

そして、ビクトリー隊形で上昇してロール。

ロールを終えた8機は続いて…

全機揃ってボントンロールを行います。

写真では左上の6番機がちょっとフライング気味でしたね。

しかし、会場の説明アナウンスに1番機=編隊長の無線も適宜入れてくれるのですが、後日You Tube動画を見てみると、”Ready, Now!”の掛け声に一番早く反応していたのが6番機でした。B/Eに限らず、無線の指示と機動には微妙な呼吸があるのかも知れません。

ボントンロールを終えた8機は直進して会場正面に回って宙返りを行い…

下向きに散開します。

ブルーインパルス同様、B/Eでもレインフォールと呼びます。

前半の8機全体での演技は一旦ここ迄で、以降はダイナミックさを中心に魅せる演技に移ります。

書いているとつい熱が入ってしまい記事が長くなってきました。

↓次の記事に続きます。

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