MRJ初飛行に立ち会って感動…2015年11月11日 小牧空港にて

小牧空港まで車で20分ほどの場所に住む私、度重なる延期にもめげずにこの機会を心待ちにしていました。本格的なジェット旅客機としては初の国産機、そしてそれが初飛行する場面に立ち会う機会なんてそうはない機会なので。

初飛行は2015年11月11日

11月11日(水曜日・友引)に初飛行予定との話は少し前から報じられていました。私はこのために有休を取っていたので天候次第で前後することを危惧していましたが…

前日にMRJ公式サイトを確認したところ…

幸い、予定通り11日に実施予定とありました。

尚、初飛行の模様は三菱航空機のサイトでもストリーミング配信されました。

どこから見るか?

小牧空港のスポッティングポイントで一番無難なのは旅客ターミナルの展望デッキです。しかしファンが殺到することは目に見えていたので初飛行前後の1週間は閉鎖になりました。これは賢明な対応だったと思います。

<名古屋空港HPのお知らせ>

エアボーンの瞬間は見れないかも、というのは覚悟の上で滑走路沿いの神明公園に行くことにしました。

 愛知県西春日井郡豊山町青山神明120-1

朝の神明公園

前日は晩酌を控え目にして当日は3時半起床、神明公園には4時半頃に到着。その時点で既に先客が2人いました。恐るべし。

5:45、空が明るくなってきました。

6時頃、熱心なファンが続々と集まってきます。

朝焼けが綺麗でした。天気は問題無さそうです。

日の出は6:30頃でした。

TV中継車やマスコミ関係者も続々と到着し、歴史的な日という実感が湧いてきます。

6:43、空を見上げるとジャンボ機の航跡。仁川に向かう大韓航空の747-8のようです。

朝日を浴びる小牧山と小牧城。

7:02、朝一に上がったのはU-125でした。

続いて相棒のロクマルも離陸。

定期便はFDAしか就航していない小牧空港ですが全機色が違うので楽しませてくれます。先ずはゴールドが離陸しました。

以降、続々と色違いが離陸してゆきます。

FDA朝便の離陸はこのグリーンがラストでした。

プロペラから螺旋状のベイパーを出しながら小牧基地のヌシ(?)、C-130がプロペラから螺旋状のベイパーを出しながら上がります。

この頃から見物客が増えてきました。

MRJの初飛行は9時半頃の予定で、8時半過ぎにライトグリーンのFDA機が離陸した後の小牧空港はMRJ初飛行の準備モードになったようでした。

初飛行に向けて

7:58、JAXAの実験用機、「飛翔」が離陸。色々と計測センサーが付いている機なのでMRJの飛行をモニタリングする役割だったのかも知れません。

空港周辺を見回るMRJ関係者。

更に人が増えてきました。

8:20、U-125が上がりました。これはMRJ初飛行と関係があるのか不明ですが、もしかして万一トラブルが起きた際に対応するためなのかも?と思って見ていました。

9時を過ぎると報道関係のヘリが現れました。これは中日新聞。

こちらはCBCのヘリ。

9:07、三菱重工の社有機、MU-300が上がりました。

9:15、三菱系のDAS(Diamond Air Service)のMU-300も上がりました。いよいよMRJが飛ぶモードに入ったようです。

もうどれがMRJの随伴機なのか分からなくなってきます。

9:20頃、ストリーミング映像を見るとMRJが動き始めました。

この頃になると人だらけでした。皆さん、仕事はどうしてるのだろう。「急に体調を崩して…(笑)」会社を休んだ人もいたことでしょう。

9:25頃、KC-767がランウェイに向かいますが、これはMRJとは無関係ですね。

初飛行の瞬間

9:35、関係者や報道陣、そして我々ファンが見守る中、MRJ姿が見えました。既に離陸、まさに”Airborne”しています!

そして、力強く高度を上げてゆくMRJ。

と、ここで伴走機が現れました。岐阜基地所属のT-4です。

T-4はMRJの離陸に合わせるべく近くの空域で待機していたのでしょう。それにしても見事にタイミングを合わせて現れました。ブルーのT-4とはまた違う「空の先輩」「俺が見守ってるぜ」的なカッコよさでした。

我々の目の前を通り過ぎて行くMRJ。周囲からはシャッターの連写音が鳴りまくります。

やはり最新のGTFエンジン。とても静かでジェットエンジン特有の金属的な音が低いのは印象的でした。

これは私の趣味に付き合って同行してくれたカミサンがEOS Kiss+標準ズームで撮った一枚です。尾張の空って飛行機雲が絶えず、Busyな空なんですね。

私はD800E+80-400mmで撮っていました。

初飛行ということでランディングギアは降ろしたままでした。

T-4を従えて遠ざかってゆきます。この辺りで周囲の人達は万雷の拍手、涙を流している人さえいました。勿論私も感動です。

そして2機は右に旋回しながら高度を上げて行きます。

上の写真から思い切りトリミング。

この日は静岡の御前崎から遠州灘上空で高度を4,500m程度まで上げて上昇、下降、旋回など、基本的な動作の確認を行ったとのことです。

MRJ初飛行を見届けたKC-767×2機が離陸してゆきました。任務お疲れ様です。

東海テレビの取材クルー。私は中日新聞の記者から取材を受けて「いやー、目の前で初飛行を見れて感動しました。今後の開発が順調に進んで早く乗ってみたいですね」といった感じで無難にコメントしました。しかし、当日の夕刊と翌日の朝刊を買ったものの私のコメントは掲載されていませんでした…orz

場所を変えて着陸を見に行く

せっかく会社を休んだので当然着陸も見に行きました。場所は着陸ルートのほぼ真下、エアフロントオアシスから見ることにしました。

緯度経度で指定

ここは普段だとこういった角度で見れる場所なのですが…

近年は殆ど行っていなかったので上の2枚は2004年(古っ!)に撮った写真です。

で、この日行ってみると既にMRJ目当てのファンで大混雑、雰囲気だけ楽しむことにしました。

10:55頃、朝飛び立って行ったFDAのピンクが戻ってきました。

そして待つこと約20分。MRJとT-4の姿が見えてきました。

斜め前から見ると細身でシャープな造形だということを一層感じます。

MRJばかりに気を取られていたので気付きませんでしたが、T-4だけでなくDASのMU-300も随伴していました。

絶対大丈夫とは分かっていながらも、やはり「無事降りてくれよ」と祈るような気持ちで着陸を見守ります。

見物客が多くてタッチダウンの瞬間は撮れませんでしたが、着陸して初飛行を無事に終えたMRJです。

歴史的なフライトに立ち会うことが出来て感動した一日でした。

あれから2年半… 2018年5月追記

先日MRJミュージアムを訪れたことを機に追記します。

現時点で量産初号機の納入は当初の計画から7年遅れの2020年半ばの予定とされていて、最近のMRJ関連ニュースは悲観的な内容が大半と見受けます。

確かに開発遅延の原因は当初計画の甘さにもあり、商業的な成功は予断を許さないことも分かりながらも、やはり初飛行を見て純粋に感動した私としては「頑張れMRJ!」と応援する心情を持ち続けています。

しかし、この分野では圧倒的に先行するエンブラエルやボンバルディアでさえもボーイング、エアバスと組むという決断をする中で、スタートダッシュに失敗したMRJがその激戦市場で勝負出来るのか?予断を許しません。

ただ、航空機の中には当初は苦戦しながら後に成功した例も(稀ながら)有り、「時間は掛かってもMRJは上手くゆく…」と願う一方でメディアでの悲観的な論調も理解出来ます。

MRJミュージアムを見学後、何とも複雑な心境です。

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